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2004/02/02

LogMagと位相

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ネットワーク
アナライザの基礎

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今回からしばらくの間、代表的なネットワークアナライザの表示フォーマットについて説明していきます。最初は、LogMagと位相(Phase)です。

1.LogMag

ベクトルネットワークアナライザは、Sパラメータを求めるために、電圧比を測定しています。LogMagは、これを、デシベルに変換して表示したものです。

上式において、Sは、表示したいSパラメータの電圧比です。電圧比をそのまま表示したい場合には、Linearフォーマットを選択します。

通過特性(S21など)の場合は、被測定物がアンプ等の信号を増幅するものであれば、LogMagは正の数字になり、フィルタ等であれば、負の数字になります。

反射測定を行っている場合、LogMagは必ず負の数字になります。測定結果が0dBを超えていた場合は、正しく測定できていない状態にあります。

2.位相(Phase)

Sパラメータは振幅と位相の情報を持っていますので、ネットワークアナライザでは、位相表示も可能です。実際には、以下の式で求めています。

被測定物が線形特性を持っていれば、信号がその被測定物を通過した時の位相変化量は、周波数fに比例します。特性は図(b)のようになります。

ネットワークアナライザでこの特性を表示すると、図(a)のような、のこぎり波になるのが普通です。これは、プラスマイナス180度で位相を折り返して表示しているためです。最近のネットワークアナライザでは、図(b)のように、位相を折り返さずに連続表示する機能がついたものがあります。


図(a) 折返し表示


図(b) 連続表示

次回は群遅延について説明します。

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