2004/01/12
レポート
概要
去る11月26日〜28日の3日間、パシフィコ横浜にて、Microwave Workshops and Exhibition (MWE 2003)が開催されました。2003年度の基調コンセプトは、【ワイヤレス・ブロードバンドが創る社会に向けて】です。
会場をまわって感じたのですが、最近のキーワードとして、「複合化」があげられるのではないでしょうか。部品のモジュール化は急激に進んでおり、また、計測器も複数の計測器を1つの筐体に収めたものが数多く展示されていました。
ここでは、計測の分野に関して、目新しいトピックスをいくつか紹介します。
冶具
・株式会社 ヨコオ DS 様
冶具のプローブピン先端で校正が行えるような、測定アダプタ付きの冶具を展示されていました(ニュースリリース)。部品の特性が良くなっているため、冶具の影響を取り除いて特性評価をしたい、というご要望はよくお聞きしますが、これは1つの良いソリューションだと思います。
このアダプタを使って測定するためには、ディエンベディング機能が付いたネットワークアナライザまたは、シミュレータが必要です。
ケーブル
高周波や平衡部品等を正しく評価するためには、位相安定度の高いケーブルを使用することが必須です。そのようなケーブルを展示されていたところを紹介します。
・W. L. Gore & Associates, Inc.様
日本では株式会社潤工社様が取り扱っているようです。
・株式会社エー・イー・ティー・ジャパン様
計測器
・株式会社アドバンテスト様
コンポーネントアナライザ(R3860A/3768/3770)の新製品を展示されていました。Webには、まだ最新の情報は掲載されてないようです。第2信号源を搭載できるようになり、信号源、第2信号源、受信部の周波数を全て独立で設定できるため、ミキサや非線形デバイスの特性評価が1台で行えるようになるようです。
・菊水電子工業株式会社様
IFR. Ltd(旧マルコーニ・インスツルメンツ社)の6840シリーズ、RF&マイクロウェーブ・アナライザを展示されていました。最高46GHzまでの、シンセサイズド信号源、スカラーアナライザならびにスペクトラムアナライザを1台に集約したものです。スカラーのネットワークアナライザのラインナップが減っていく中で、複数の解析機能を1台に収めた、貴重な計測器だと思います。
[ 上へ ] [ MWE2003 ]
[ ホーム ] [ 連載講座 ] [ Tool ] [ 提供サービス ] [ リンク ]
有限会社 フライハイ
〒211-0041
神奈川県川崎市中原区下小田中1-5-27-503
Tel::050-1117-7401
Fax:044-799-7401
E-Mail : support@flyhigh.co.jp
このサイトはリンクフリーです。 © Flyhigh Co., Ltd. Since 2003